フィリピンに滞在して就学するためには、いろいろな手続きや申請が必要です。
また、フィリピンに入国する際の条件もあります。
これが守られていないとフィリピンに入国することもできません。
パスポートの有効期間など自分で気をつけなければいけないこともあるので自分でもしっかり把握しておきましょう。
フィリピン留学で注意しなくてはいけないことがいくつかあります。
- 往復の航空券が必要
- パスポートの有効期間が6ヶ月以上必要
- 30日間の滞在まではビザは不要
- 学校に通うにはSSPが必要
- 60日以上の滞在にはACR I-Cardが必要
- 長期の場合はリタイアメントビザも選択肢
ここに書いている情報は変更になる場合があります。
フィリピン大使館のページなどで最新の情報を確認してください。
それぞれの注意事項について順番に説明していきます。
往復の航空券が必要
フィリピンに入国する場合は、行きの航空券だけでなくて帰りの航空券(または別の国に出国する航空券)が必要です。
帰りのチケットは長期滞在予定で帰国の時に購入すればいいや、、、と思っている場合でも、フィリピン入国時にフィリピン以外の国への航空券が必ず求められているので注意してください。
予定が分からない場合はとりあえず近隣の国への安いチケットを購入する必要があります(捨てチケット)。
パスポートの有効期間が6ヶ月以上必要
入国時点で、滞在予定日数プラス6ヶ月以上の有効期間が残っている必要があります。
これはうっかりしていると見逃してしまいがちですよね。
家族全員のパスポートの有効期限を必ず確認しておきましょう。
30日間の滞在まではビザは不要
日本国籍であれば、30日間までの滞在であればビザは不要です。
ただし、30日を超える場合は、その日数を超える前にフィリピンの入国管理局に出向いて観光ビザの延長申請をする必要があります。
延長期間は1ヶ月または2ヶ月ごとで、滞在中は延長を繰り返すことができます。
しかし、そのたびに3000ペソ以上の申請料金が人数分かかります。
4週間の留学期間の場合、前泊や後泊を含めるとこの30日を超えるか超えないかギリギリのところですね。
延長料金だけで結構な額になるので、私はこの30日を超えないよう3週間の留学にして、プラス数日を旅行期間にあてました。
学校に通うにはSSPが必要
観光ビザでフィリピンに入国した外国人が学校に通う場合は、SSP(Special Study Permit)という特別就学許可証が必ず必要です。
これは、語学学校と現地校に通うには、それぞれのSSP申請が必要ですし、学校ではなく幼稚園でも必要です。
SSPの申請に関しては、たいていは入学する語学学校が代行してくれます。
学校に到着してから、パスポートを渡して手続きをしてもらいます。
語学学校から現地校に通う場合の現地校のSSPも語学学校が手配してくれます。
SSPの有効期間は6ヶ月です。
6ヶ月を超える留学の場合は再申請が必要です。
費用は語学学校によって3500~7000ペソ程度です。
60日以上の滞在にはACR I-Cardが必要
ACR I-Card (Alien Certificate of Registration Identity Card)というのはいわゆる外国人登録証で、フィリピンに60日以上滞在する外国人は所有が義務づけられています。
有効期間は1年間。フィリピン移民局へ出向いて申請する必要があります。
1人3000ペソ程度の費用がかかります。
さらに長期の場合はリタイアメントビザも選択肢
フィリピンは永住権を取得しやすい国と言われており、そのひとつがリタイアメントビザです。
フィリピンでは観光ビザの延長を繰り返すことで、3年までは滞在することができます。
しかし、35歳以上で一定の条件を満たせば、リタイアメントビザを取得することもできます。
そしてこのリタイアメントビザを持っていれば、配偶者や子供もビザを取得できるんです。
さらに、上で説明したSSPやACR I-Cardも免除され、フィリピン入国の際の帰りのチケットも不要になります。
預託金が必要だったり手続きも複雑ですが、手続きを代行してくれる業者もいるようなので、35歳以上の長期の方は検討してみるのもいいですね。
最後に
このように、フィリピン入国・滞在中に必要な手続きや注意事項がいくつかあります。
語学学校に入学するのであれば留学エージェントや留学先の学校に質問できますし、SSPのように学校が手続きを代行してくれるものもあります。
長期滞在で自分で手続きをする場合は、モレがないようしっかり注意してください。
また、ここに載せた情報は変更になる場合がありますので、不明点は必ずフィリピン大使館などに確認するようにしてください。